ミニマルなメモアプリ : Edit

iPhone用のシンプルなメモアプリを探してApp Storeを漂流した結果、めちゃくちゃシンプルなメモアプリを見つけたのでご紹介。

Edit: a single page scratchpad

図1 基本画面(ライトモード)

① ライトモード・ダークモード

最近流行りのダークモードに対応。①の月の形のアイコンをタップするとダークモート(図2)に、ダークモードで同じ位置にある太陽の形のアイコンをタップするとライトモード(図1)に切り替わります。

図2 ダークモード

② 全選択

②のアイコンをタップすると、入力した文章を全選択します。全選択後、deleteキーで全消去を、同じく全選択後の文字入力で、全消去+文字入力といった使い方が主となるかと思います。

図3 全選択

③ 共有シート

入力した文章全てを指定したアプリへ共有します。選択した文章を共有したい場合は、選択後に出てくるポップアップメニューから「Share…」をタップします。

図4 共有シート

④ 文字数・単語数

何も入力されていない状態では「Happy Writing」と表示されていますが、文字を入力することで文字数・単語数(下図参照)のどちらかが表示され、青枠の部分をタップすることで表示を切り替えることができます。

その他

そのほかに、画面をピンチインをすると文字を小さく、反対にピンチアウトすると文字が大きくなります(下図参照 : 大・中・小)。

入力した文章は、アプリを終了しても保持され、次に起動したときは入力した文章が表示された状態で起動します(つまり消さない限り消えない)。

また、端末を振ることで入力のやり直しも可能です。

終わりに

今回説明した以上の機能がない(はず)、とてもシンプルなメモアプリであるEdit。単なるメモを残しておく、といった使い方もできますが、文章を作成し、共有シートから他のアプリ(純正メモアプリ等)へ文章を送り込む、といったハブのような使い方が主になるかと思います。

似たようなアプリにはDraftsがあり、一時期はこちらの方をメモるアプリの主力として使っていましたが、あそこまでの多機能さはいらないな、ということで現在はこちらを愛用しています。

iPad Proと半年間暮らしてみて

前々回のエントリーに書いた通り、昨年末からiPad Pro 11インチと生活を共にしています。
すでに散々書かれているであろう感想を今さら書くのもどうかとは思いましたが、せっかくなので書き連ねました。

サイズ感

購入前から想定していた通り、11インチで良かったです。重さもケース込みでiPad Air(初代)と変わらない感じで(公称データ上1g軽い)、手持ちで腕が辛くなる、といったことがありません。

iOS自体が12.9インチのあの広い画面をうまく使えていない感じがありましたが、今秋?からiPadOSになることでウィジェットをホーム画面に表示できたりするようなので、そうなると12.9インチの方が良かったかも、なんてことになりそうではあります。

容量

調子に乗って1TBの大盤振る舞いをしましたが、もう圧倒的です(下は現在のストレージ容量)。

以前(64GB)のように残り容量を気にせずガンガンダウンロードできるのはすごく快適ですね。

Face ID

iPhoneもいまだ7なのでiPad Proで初体験だったFace ID。
悪くはないですが、やはりちょいちょい認識されないことがあり、そこは残念でした。あとどうしてもキメ顔になってしまうので人前では使えないかも……

動作

写真や動画編集などのパワーが必要な作業を普段行わないので、あまり参考にならなそうですが、現状ヌルサクで特に問題はありません。メモリ6GBの効果が出ているかは正直わかりません。

細いベゼル

細いベゼル、最高じゃん?と購入前には思っていましたが、意外や意外、ベゼルが細くなるとその分持つところも狭くなるので、ちょっと不便。
iPad Airと比べてみて縦のベゼルは1〜2mmぐらいの差しかないんですが、結構な差に感じました(調べてみるとiPad Airの現バージョンもiPad Proと同じくらいの細さなのでそこからの切り替えだったらあまり問題にならないかと思います)。

バッテリー

こちらは公称データ自体差がない通り、あまり差は感じられませんでした。ただ、感覚的に充電スピードは遅くなったような気がします。

Apple Pencil

勉強会のメモとしてiPad Proを使うぜ!なんて宣言しておりましたが、残念ながらあれ以降勉強会にほぼ行っていないという体たらく……

それでもお試しで書いてみるとなかなか精度も良くていい感じであります。

文書作成

たまにMagic KeyboardをBluetoothで接続して文書を作成します。
いざ作成すると、やはり文書作成はまだまだ難しいな、という感覚を覚えます。
ただ文章を書くだけなら問題ないのですが、フォントや色などを細かく変更したりする等のときにディスプレイをタッチするという感覚に違和感があるせいかもしれません(このエントリーもMacBook Proで書いています)。

終わりに

ということで感じたことをつらつらと書いてみました。
変えて良かった部分の方が多いですが、そうでない部分もまだまだありました。
iPadOSでiPad自体の使い勝手も大きく変わりそうですし、さらに使い込んでいきたいと思います。

OmmWriter Photo Review

tanemoriさんのtweetから。面白そうだったので、試してみました。
ホームページにあるスクリーンキャストを見た限りではWriteroomみたいな書き物環境ソフトのようです。ダウンロードには、左上の”TRY IT”をクリックして、メールアドレスを登録する必要があります(登録したメールアドレスにダウンロードURLの書かれたメールが届きます)。

早速、ダウンロードして起動すると、
ommwr2.PNG
こんな感じにヘッドホンの使用を勧めてきます。

普段はWriteroomのようにまっさらな背景に文字だけが表示されます。それと小川のせせらぎのようなBGMが流れます。
ommw00.jpg

マウスを動かすと、
ommw.jpg
ボタンなどがフェードインで表示されます。点線上にある各ブロックをドラッグすると、文章の領域が広がります。右上のXで終了、ーで最小化します。

これらボタンがメニュー代わりになっています。
ommw2.jpg

右から、フォントをサンセリフ、セリフ、スクリプトに変更します。
ommwr3.PNG
文字の大きさを、デフォルト、1段階ズーム、2段階ズームに変えます。
ommwr4.PNG
背景を変更します。
ommwr5.PNG
BGMを変更します。一番右でオフできます。
ommwr6.PNG
キーボードの打鍵音を変更します。残念ながら、日本語入力中は音がしませんでした。BGM同様、一番右でオフできます。
ommwr7.PNG
右から、保存、別名で保存、開く、になります。
ommwr8.PNG

まだまだベータ版ということで、設定できる項目が少ないですが、ボタンの表示が凝っていたりと、先が楽しみなソフトです。

SparkとKeyboard Maestro

以前、この記事Sparkというショートカットマネージャーを紹介しました。
怪我の功名かな? Spark (感じ通信)でも紹介されている通り、キーストロークの再現以外にもいろいろできて重宝しています。
Sparkはフリーソフトなんですが、他にもKeyboard Maestro(以下KM、シェアウェア: $36)やQuicKeys(シェアウェア: $59.95)があります。前から気にはなっていたんですが、今回macZOTでKMが42%オフでセールにかかっていたのを機に、Sparkと機能を比べてみました。

非力なMacを使っている身としては、最初に気になるのがメモリの使用量。どちらもバックグラウンドでデーモンを動かすので、そのデーモンの起動時のメモリ使用量を比べてみました。
spkm1.PNG
spkm2.PNG
ほとんど同じですね。どちらもイイ感じです。

続いて、何ができるのか。
Sparkは、

  • AppleScriptの実行
  • アプリケーションの起動や終了、隠すなど
  • ファイル操作(開く、指定したアプリケーションで開く、Finderで表示、URLを開く)
  • iTunesの操作(再生/一時停止、レート付けなど)
  • メニュー項目の実行
  • システム操作(ログアウト、シャットダウン、再起動、ゴミ箱を空にする、ディスクを取り出すなど)
  • キーボード操作(テキストの入力、日付の入力、キーストロークの実行)
  • KMは、Sparkでできる操作の他に、

  • ウインドウ操作(ウインドウを指定したサイズにリサイズ、ウインドウの移動)
  • カーソル操作(カーソルを指定した分移動、クリック操作、その両方)
  • 指定したボタンを押す。
  • ホイールスクロールの再現
  • シェルスクリプトやワークフローの実行
  • クリップボード操作
  • アプリケーションスイッチャー
  • などができます。さすがシェアウェアな分、Sparkよりも突っ込んだことができるみたいです。しかもこれらの操作を組み合わせることができます(Sparkは一つのショートカットキーに一つの操作)。

    さらに、Sparkではトリガーはホットキーのみですが、KMでは、アプリケーションが起動したときや、特定の文字を入力したとき、ログインしたとき、特定の時間になったとき、などいろいろなもの(組み合わせるのも可能)をトリガーにできます。

    ざっと比較してみましたが、KMの方がいい感じでした。ただ、操作の登録方法が面倒くさいのが欠点。例えば、LaunchBarのなんちゃってトリガーを設定することももちろん可能ですが、下の画像のように、
    spkm4.PNG
    いちいち0.1秒の停止を入れないといけません(Sparkの場合はTime between(ryに数字をいれるだけ)。操作をレコードして登録してくれる機能もありますが、ボタンやメニュー項目など具体的には記録してくれません。

    まとめると、ホットキー一発で複雑なことをしたい、根性がある方はKM。単純なことだけでいい、面倒くさいのは嫌いだ、という方はSpark、といった感じでしょうか。私は後者に当てはまりそうですが。。

    ちなみに今回のセールでKMを購入しても次回のバージョン4へのアップグレードは無料になるそうです。

    Google Quick Search Box Photo Review

    ついにGoogle Quick Serach Box(以下QSB)の正式版がリリースされました。結構評判がいいみたいなので、試しにインストールしてみました(Ver. 2.0.0.1447)。

    とりあえず、環境設定から見ていきます。

    qsbqr01.PNG
    Betaではキーボードショートカットが1種類だけでしたが、今回からCommadキー2回押しに加えて、自分の好きなショートカットを設定出来るようになっています。デフォルトではControl-Space。

    qsbqr03.PNG
    ここでは検索対象の設定。Google謹製ということでGoolgle Bookmark等のサービスの内容も検索出来るみたいです。ただ、ローカルファイルに関してはSpotlightの索引を流用しているためか、Quicksilver(QS)やLaunchBar(LB)みたいに詳しく設定することはできません。

    qsbqr04.PNG
    ここではGoogleとTwitterのアカウントを設定します。

    qsbqr05.PNG
    qsbqr06.PNG
    qsbqr07.PNG
    その他いろいろな設定。QSBはQSと同様にプラグインでの機能拡張が可能です。

    qsbqr12.PNG
    使用可能なファイル処理です(恐らく)。ファイルのコピーや移動等はできないみたいです。

    qsbqr11.PNG
    「テスト」と入れてみた例。上の画像のように「テストステロン」などの検索候補も表示してくれます(Google Suggestを使っているのかも)。今のところGoogle検索しかできませんが、プラグインで拡張すればその他の検索エンジンに対応出来そうです(Ex. Twitter検索を追加するプラグイン:s-take Blog.: QSBでTwitter検索してみようじゃん)。それと項目ごとにランク付けされている様ですが、現時点ではいじれないみたいです。

    qsbqr10.PNG
    辞書の定義を「大きく表示する」で表示するとこのように表示されます。

    qsbqr09.PNG
    Tweetすることも可能です。

    主だった機能はこんな感じになります。この記事を書くためにあれこれといじってみましたが、QSやLBと比べると、いろいろともの足りない感じです。例えば、キーボードショートカットの少なさ(せめてQuickLookには割り当てておいて欲しかった)、ファイル操作ができないこと(「検索」に重心を置いているのかな?)などなど。
    それに日本語に対応しているのはいいんですが、日本語ファイルを日本語で検索しなくてはいけない(Ex.「書類」フォルダを「Documents」で検索出来ない)のはちょっと面倒くさいです。
    ちょっとマイナスの面もありますが、QSやLBと違って日本語化されているので、とっつきやすいのは大きなプラス要素です。
    QSやLBほどの機能はいらないけど、Spotlightじゃもの足りないという方にはいい選択肢の一つになるのではないでしょうか。